『サブリナとコリーナ』カリ・ファハルド=アンスタイン(著/文)小竹 由美子(翻訳)  新潮社

 『サブリナとコリーナ』
カリ・ファハルド=アンスタイン(著/文)
小竹 由美子(翻訳)  
新潮社(新潮クレストブックス)

(あらすじ)
コロラド州デンバーのラテン系コミュニティ。
女たちは若くして妊娠し、男たちは身勝手に家を飛び出す。
従来の移民文学「らしさ」にとらわれず、やるせない日常を逞しく生きる彼女たちの、声なき叫びを掬い上げた鮮烈なデビュー短篇集。
全米図書賞最終候補作。

(感想)
訳者あとがきを読むとさらに背景がわかるので、思いきってあとがきから読むのもおすすめ。悲しみと乾きが全編につきまとう。サンドラ・シスネロスに強い影響を受けた、というのに納得。
また『もっとメキシコ風にしたらどうか』等の強いステレオタイプを押しつけられたという著者エピソードからは映画『40歳の解釈 ラダの場合』も想起する。
呪いと共に生きる女たちの物語。

(書籍詳細は画像をクリックするとご覧いただけます)


コメント