『肉体のジェンダーを笑うな』 山崎 ナオコーラ 集英社

『肉体のジェンダーを笑うな』
山崎 ナオコーラ
集英社

(あらすじ)
もし夫の胸から「母乳」ならぬ「父乳」が出たら!?
PMS(月経前症候群)を体験できるサーフボードがあったら!?
旧来的な性別役割をユーモラスにひっくり返す、想像力にあふれた小説集。

(感想)

近未来SFのような楽しさがあった。
是非を問うというようなことではなく、世界がゆるく変わったらどうなるか、山崎さんの作った箱庭を眺めるような。
ネットの中での論争に重きを置きすぎているような気もしたけれど。
「父乳の夢」の章と「顔が財布」の章が特に気に入った。

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【著者略歴】
山崎ナオコーラ(やまざき・なおこーら)
1978年福岡県生まれ。2004年「人のセックスを笑うな」で第41回文藝賞を受賞し、作家としてデビュー。著書に『浮世でランチ』『ニキの屈辱』『昼田とハッコウ』『反人生』『美しい距離』『偽姉妹』『リボンの男』などがあり、近年はエッセイ集『母ではなくて、親になる』『ブスの自信の持ち方』なども話題に。

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