羆嵐 (新潮文庫) 吉村 昭

『羆嵐』
吉村 昭 新潮社
(図書館検索でうっかり「熊嵐」と打つと出てきません。
「羆(ひぐま)嵐」「くまあらし」と打ってみてください)

(あらすじ)
北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻込んだ一頭の羆の出現。
日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起った。冬眠の時期を逸した羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害したのである。
鮮血に染まる雪、羆を潜める闇、人骨を齧る不気味な音……。
自然の猛威の前で、なす術のない人間たちと、ただ一人沈着に羆と対決する老練な猟師の姿を浮彫りにする、ドキュメンタリー長編。

(感想)
熊と対峙する猟師を救世主としてのみ描かず、彼が持つ熊への恐怖と壊れかけの心を表していて良い。

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